2024年08月20日
トリーター:加藤

初めましての挨拶

みなさん初めまして。新人トリーターの加藤です。私は6月からフンボルトペンギンの担当になりました。かつて別の水族館でも担当していたことがありましたが、えのすいのペンギンたちとは初めましてです。ということで、まずは新人としてペンギンたちに挨拶周りをしています。27羽全員に覚えてもらうべく、声をかけてみたり近付いたり触れたりしながら関係をつくろうというわけです。そしてみんなの個性を理解していこうと思います。
まずは50cm離れた位置からペンギンを見つめてみます。私を気にせず羽繕いをしていたり、ぼーっとしているならその距離感はクリア。認めてくれた!と勝手な解釈をして次のステップへ。さらに近づいて隣に立ってみようかな、しゃがんで目線を合わせてみようかな、このように私の存在に気づいてもらうことで挨拶をしていきます。
これまでの経験上、怒っている雰囲気やリラックスしているようすはなんとなく感じ取ることができます(たぶん)。みんなに挨拶した結果、近くにいても気を許してくれるペンギン、触れてみたらちょっと怪訝そうにするペンギン、来ないで!とはっきり意思表示してくれるペンギン、などなどわかってきました。また、高齢のペンギンは目が見えにくいこともあるので驚かせないように声をかけてから挨拶すると、落ち着いて一緒にいてくれます。
挨拶周りから始まったペンギンたちとの関係づくりは(たぶん)順調です。これからも一羽一羽のようすをくまなく観察しながらいい関係を築いていきます!

とまあ、ここまではペンギン担当としての一面をお見せしましたが、実は心の中にもう一人の自分が現れていました。私は大のカニ好きで、大学院まで干潟のカニを研究していました。あの堅牢な甲殻! イカしたハサミ! トゲトゲから真ん丸まで多様に種分化した魅惑のボディ! 失礼、取り乱してしまいました。頭の中では「ペンギンの話をしよう!」とエンジェル加藤が言う傍ら、「カニの話を書き連ねようぜ!」とデビル加藤が囁いていました。今回は正気を取り戻しましたが、次回は自制が効かずカニの話が飛び出すかもしれません。執筆しながら今後の展開に不安を覚えました。みなさんどうぞよろしくお願いします!

ズームではなく接写です!その距離わずか5cm!気を許してくれた?「ナイス」

近くにいるのはいいけど触るのはちょっと…と言っていそうな「ソラ」

50cmの位置で怒られてしまいました。縄張りに近づいちゃってごめんね「ウタ」

ご高齢「サニー(29歳)」は隣でもすっかりリラックス(このあと寝ました)

ペンギン・アザラシ

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