豊潮丸を下船してから1か月半が過ぎました。
今頃(8)?と思われている方もいらっしゃると思いますが、12月14日に、タイワンホウキガニの展示を開始しましたので、今回の報告をもって、この航海採集日誌を締めたいと思います。
採集から展示まで、今回は結構日数を要しましたが、新しい生物を展示するためには、まずバックヤードの予備水槽で体のようすや摂餌などの状態を確認します。
展示する場所が決まったら、その水槽用の解説板を作ります。同時に、もともと展示していた生物の引っ越し先を整え、すべての準備が整ったところで入れ替えをおこないます。
そして、こちらがその展示水槽です。海底温泉を模して仕込んだブクブクにもご注目ください。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。