みなさんこんにちは! 八巻です。
きょうで航海3日目となりました。
きのうは回航日となり、一昨日と昨日、まる2日間走り、予定ではきょうのお昼ごろに南大東島に到着することになっています。
朝いちばんに外へ出てみると、霧で遠くが見えない状態でした。
せっかくですから晴天の中 到着したかったところですが、天候ばかりは選べません。
むしろ海が荒れていないのを喜ぶべきかも・・・
そして 11時ごろ、ついに大東島が見えるようになったという連絡をもらい、みんなでブリッジの上へ出てみました!
見えました! 南大東島です!
第一印象はなんて平べったい島なんだろう! と思いました。
一緒に見ている研究者の方々も同じ意見で、反対に見える隣の北大東島も同じようなかたちです。
それもそのはず、南北大東島は九州パラオ海嶺から続く大東海嶺の中で唯一、海の上に出ている山頂とのことです。
そしてよく見ると縁辺は切り立った崖になっており、遠くからでも白波が立っているのが分かります。
島自体がサンゴ礁でできているということが、とてもよく納得できます。
沈んではサンゴ礁ができて、また沈んではそのうえにサンゴ礁ができて、という過程を繰り返したため、切り立って平べったいかたちになっているのです。
ついに到着した大東島をひとしきり見ながらみんなで喜びに浸り、お昼をはさんだ後、あすの調査地点を決めるための海底地形調査をおこないました。
すると、さらに驚くべきことに、海の中まで急な崖で、ほぼそのまま 1,500mほどまで続いていることが分かりました。
ミーティングをおこない、どこに潜るべきか、意見をかわしました。
結果、あすの潜航ポイントはその中でも特に入り組んだ崖面ということで意見が一致し、あとはついに、記念すべき D-ARK 第1回目の潜航を待つばかりです!
第1回目の潜航はあすですが、それに先立って第1回目のサンプリングを試みるため、魚類を専門とする研究者の方々が、夜に釣り採集をおこなうことにしたようです!
海底は 1,500mということで、みんなが集まり興味津々です!
何が釣れるのか、わくわくしながら見守りました。
しかし! 何かかかったと思い、あげている最中に何者かに糸を切られてしまったのです。
PEラインという非常に強い釣り糸が、まるではさみを使ったような切り口を残し、スパッとまっすぐに切れていました。
おそらくクロシビカマスの仲間に切られてしまったものと思われます。。。
残念ながら初サンプリングはあすに持ち越されましたが、まずはあすの潜航に期待しましょう!
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
本プロジェクトはオーシャンショット研究助成事業の助成を受けたものである。